過蓋咬合の矯正治療

過蓋咬合とは
どのような歯列を指しますか？

咬み合った時に、前歯の重なりあいが、上の歯列が下の歯列より前にでて、かつ深く咬みこむような咬合状態になる歯列のこと。正面から見て、下の前歯が見えにくい咬合です。

過蓋咬合の原因

不正咬合の原因は他の不正歯列と同じように、遺伝的な要因と環境的な要因とがあります。

過蓋咬合の遺伝的な要因としては、もともと上顎骨が大きい、または下顎骨が小さい等の骨格的な問題が原因となります。ご親族に過蓋咬合の方が多い場合には、この原因に当てはまることが多いです。また、日本人の多くは上顎骨は正常で下顎骨が小さい場合が多いといわれています。

過蓋咬合の環境的な要因とは、上口唇弛緩、下口唇過緊張等の口輪筋機能不全や下口唇を咬む等の口腔周囲の悪習癖も原因になるといわれています。

過蓋咬合を
放置するリスク

見た目の問題以外では、前歯部の咬合接触により、下顎が上後方に押し込まれて、顎の開閉時の痛みや動かしにくさ等の顎関節症が発現する原因になると言われています。

過蓋咬合の症例

過蓋咬合を抜歯とDBSで改善した症例

※DBSとはダイレクトボンディングシステムと呼ばれており、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かしていく矯正治療です。

患者情報

16歳女性

主訴

前歯がでてる

行った治療内容

上顎両側4番抜歯、DBS

治療のリスク

歯根吸収、前歯部歯肉退縮

治療期間

動的治療期間4年0か月

※ クリックして拡大することができます。

BEFORE

AFTER

術前

術後

過蓋咬合を床矯正装置、下顎骨の前下方成長の促進で改善した症例

患者情報

11歳男性

主訴

咬み合わせを直したい

行った治療内容

床矯正装置、下顎骨の前下方成長の促進

治療のリスク

使用時間が短いと効果でない

治療期間

動的治療期間1年6か月

※ クリックして拡大することができます。

BEFORE

AFTER

術前

術後

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