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    【第14回】歯周病は“お口の病気”だけじゃない

    〜体の健康を守るカギは「歯ぐき」にあります〜 天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 「歯ぐきが腫れる」「歯磨きのときに血が出る」——そんな症状を、つい“よくあること”と見過ごしていませんか? 実はその小さなサイン、体全体の健康に関わる重要なサインかもしれません。 歯周病は全身の健康を映す“鏡” 歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌のかたまり)が原因で起こる慢性的な炎症です。 進行すると歯を支える骨が溶け、最悪の場合は歯を失ってしまいます。 でも、怖いのはそれだけではありません。 歯周病の炎症によって生じる細菌や炎症物質が血流に乗って全身に広がり、 糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・誤嚥性肺炎・認知症など、 さまざまな病気に関係していることが近年の研究で明らかになっています。 まさに、お口の健康は全身の健康を映す“バロメーター”なのです。 特に注意したいのが「糖尿病」との関係 歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を与え合う関係にあります。 糖尿病の方は免疫力が下がりやすく、感染症にかかりやすいため、歯周病が悪化しやすい傾向があります。 一方で、歯周病による炎症が血糖コントロールを乱し、糖尿病の症状をさらに悪化させてしまうこともあります。 つまり、「歯周病を治すことが、糖尿病の改善につながる」ということです。 実際、歯周病治療を行うことで血糖値が安定するケースも多く報告されています。 心臓や脳、そして“認知症”にも関係 歯周病菌は血管内に入り込み、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めることが分かっています。 さらに、歯ぐきから出る炎症性物質が脳に悪影響を与え、認知症の発症や進行に関与している可能性も指摘されています。 「歯ぐきの炎症くらい…」と思っていたものが、実は体の深部で起きる病気の引き金になっている。 それが歯周病の怖いところなのです。 歯ぐきを守ることは、未来の自分を守ること 歯周病を防ぐには、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両立が大切です。 毎日の歯磨きでは、歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシを活用する 定期的に歯科医院で歯石除去やクリーニング、歯ぐきのチェックを受ける この習慣を続けることで、歯だけでなく全身の健康を守ることができるのです。 最後に——お口から始める健康習慣を 「最近、歯ぐきが下がってきた気がする」「歯磨きで血が出る」と感じたら、 それは、体が出している小さなSOSかもしれません。 歯周病は静かに進行する病気ですが、早く気づいて対処すれば十分に防ぐことができます。 天神オーラルケアクリニックでは、歯周病の早期発見と全身の健康管理を両立するケアを行っています。 お口の中を整えることは、全身の健康を整えること。 今日から、あなたの“健康の入口”を一緒に守っていきましょう。

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    【第13回】電動歯ブラシと手磨き、どちらが正解?

    天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 最近、患者さんから「電動歯ブラシって本当にいいんですか?」「やっぱり手磨きの方がいいんですか?」とご質問をいただくことが増えています。 結論から言えば、電動にも手磨きにもそれぞれの良さがあり、“どちらが優れているか”というより“自分に合った正しい使い方をしているか”が大切なのです。 手磨きのメリットと落とし穴 手磨きの大きな魅力は、自分の歯並びや歯ぐきの状態に合わせて細かく調整できることです。 ただし、多くの方が「自己流」になってしまい、力加減や毛先の当て方がずれているために、磨き残しや歯ぐきの炎症を引き起こしているケースが少なくありません。 「毎日磨いているのに虫歯や歯周病になってしまった」という方は、磨き方に問題があることが多いのです。 電動歯ブラシのメリットと注意点 電動歯ブラシは、振動や回転で効率的に歯垢を落とせることが大きなメリットです。 力加減が難しい方や、高齢の方、小さなお子さんにとってはとても心強い道具になります。 ただし、「電動だから自動で完璧に磨ける」というのは誤解です。 毛先が正しい位置に当たっていなければ効果は半減しますし、強く押しつけすぎると歯ぐきを傷つけたり知覚過敏の原因になったりすることもあります。 使うときは「軽く当てる」ことが何より大切です。 歯科医院でのプロのチェックがカギ 実は、電動でも手磨きでも一番大事なのは正しい磨き方を身につけることです。 当院では、歯科医師や歯科衛生士が患者さん一人ひとりに合ったブラッシング方法をお伝えしています。 •磨き残しやすい部分のチェック •力加減や毛先の角度の指導 •おすすめの歯ブラシや電動ブラシの機種のアドバイス こうしたサポートを受けることで、日々のセルフケアの効果がぐっと高まります。 最後に——正しいケアが未来の歯を守ります 電動か手磨きかにかかわらず、毛先を正しく当てること、歯間ブラシやフロスを併用することが欠かせません。 そして、自己流で磨き続けるのではなく、歯科医院で定期的にチェックを受けて“アップデート”していくことが将来の歯の健康を守る近道です。 「自分の磨き方が合っているか心配」「電動歯ブラシを買おうか迷っている」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 天神オーラルケアクリニックでは、あなたに合ったケア方法を一緒に考え、将来の歯を守るサポートをしています。

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    【第12回】50歳からの「のどの違和感」はオーラルフレイルのサインかもしれません

    天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 「最近、食事中にむせることが増えた」「水を飲んだときに咳き込む」「のどにつかえるような感覚がある」——50歳を過ぎたあたりから、このようなちょっとした違和感を覚える方が増えてきます。 実はこれらは、加齢によってお口やのどの筋肉が少しずつ衰える「オーラルフレイル(口腔の虚弱)」のサインかもしれません。   オーラルフレイルと誤嚥性肺炎のリスク オーラルフレイルが進むと、飲み込む力(嚥下機能)」が低下し、食べ物や飲み物が誤って気管に入る「誤嚥」が起こりやすくなります。 若い頃は咳き込んで吐き出せても、高齢になると反射が鈍くなり、気づかないうちに誤嚥を繰り返すこともあります。 その結果、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まり、健康寿命を大きく縮めてしまうことがあるのです。誤嚥性肺炎は高齢者の入院や死亡原因の上位に挙げられる重大な病気でもあります。   予防のカギは「鍛えること」と「清潔に保つこと」 では、どうすればオーラルフレイルを防げるのでしょうか。 ポイントは、「口や舌、のどの筋肉を鍛えること」と「口の中を清潔に保つこと」です。 「パ・タ・カ・ラ」と繰り返し発音する体操や、 大きく口を動かす「あいうべ体操」 こうした簡単なトレーニングは、噛む・飲み込む・話すための筋肉を効率よく鍛え、誤嚥を防ぐ効果が期待できます。 さらに、歯磨き・舌の清掃・入れ歯のケアなどの口腔ケアを徹底し、定期的に歯科医院でチェックを受けることも欠かせません。口の中に細菌が多い状態で誤嚥が起きると、肺炎のリスクが一層高まるからです。   「年齢のせいだから」と諦めないでください 「むせやすいのは仕方ない」と思ってしまう方もいらっしゃいますが、実はその小さなサインを見逃さないことこそが、健康寿命を延ばす第一歩です。 私自身、診療の現場で「もっと早く気づいて予防できていたら…」と感じることが多々あります。 だからこそ、50代からのちょっとした違和感のうちに相談することがとても大切だと思っています。   最後に——未来の元気を守るために 食べることは人生の大きな楽しみですし、会話は人とのつながりを豊かにしてくれます。 その喜びをいつまでも続けられるように、ぜひ「オーラルフレイル」への理解と予防を始めていただきたいと思います。 天神オーラルケアクリニックでは、オーラルフレイルのチェックやトレーニング指導も行っています。 「最近、のどが気になる」「食事中にむせやすい」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。 一緒に、未来の健康と笑顔を守っていきましょう。  

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    【第11回】歯医者さんの「痛み」と「不安」を少しでも和らげるために

    天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 皆さんは「歯医者さんに行くのがちょっと怖い」と感じたことはありませんか? 実は多くの患者さんが、**「痛み」や「どんな治療をされるのか分からない不安」**を抱えて来院されます。私自身も子どもの頃はそうだったので、その気持ちはとてもよく分かります。 だからこそ当院では、**“安心して通える歯科医院”**を目指し、痛みを抑える工夫や不安を和らげる取り組みを積み重ねています。 痛みに配慮した麻酔の工夫 歯を削るときの痛みや麻酔の注射が怖い…という方も多いと思います。 当院では、針を刺す前に表面麻酔をしっかり行い、さらに極細の針や電動麻酔器を使用して、できるだけ痛みや違和感を減らしています。 「思ったより楽でした」と言っていただけることも多く、少しでも安心して治療を受けていただけるよう心がけています。    「分からない不安」をなくす丁寧な説明 治療中の不安の大きな理由のひとつは「何をされるか分からない」ことです。 そこで私たちは、レントゲン画像や口腔内写真、模型を使いながら、治療の流れやゴールをわかりやすくお伝えしています。 「見て分かる」説明を心がけることで、漠然とした不安が減り、患者さん自身が納得して治療に向き合えるようになります。    居心地のよい空間とスタッフの声かけ 治療中の快適さは、機械や技術だけでなく、医院の雰囲気にも大きく左右されます。 当院では、明るく清潔な診療室と落ち着いた空間づくりを意識し、治療中の声かけやちょっとした会話も大切にしています。 「個室診療」も取り入れているので、周囲を気にせず治療や相談ができ、プライバシーが守られる安心感も得られます。 小さなお子さま連れの方や、じっくり相談したい方にもご好評いただいています。   痛みが出る前に「予防」を大切に もちろん一番大切なのは、痛みが出る前に予防することです。 定期的に検診を受けて早めに異常を発見できれば、治療は軽度で済みます。結果的に「痛み」も「不安」も少ない状態で過ごせるのです。 福岡・天神で「歯医者が苦手」と感じている方にこそ、まずは気軽に予防のチェックから受けていただきたいと思っています。    最後に 歯科治療は、決して「怖い」「痛い」だけの場所ではありません。 安心できる工夫や支えるスタッフがいる医院を選ぶことで、通いやすさは大きく変わります。 天神オーラルケアクリニックでは、患者さんの気持ちに寄り添う治療を心がけています。 「歯医者が苦手」「痛みが心配」という方も、どうぞ安心してご相談ください。 あなたの笑顔と健康を、一緒に守っていきましょう。

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    【第10回】親知らず、抜くべき?抜かないべき?

    「今は気にならないけど…」という方にこそ知ってほしい判断ポイント 天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 前回のコラム「親知らずは抜くべき?」では、親知らずを抜くかどうかの判断には“今の状態”だけでなく、“将来どうなるか”という視点がとても大切だというお話をしました。 今回は、もう少し深く踏み込んで、親知らずのリスクや、抜歯を検討すべきタイミングについてご紹介します。 「抜いたほうがいい親知らず」には共通のサインがある 歯科医院での診療中に多いのが、「親知らずがなんとなく気になる」「腫れたことがあるけど今は大丈夫」といったご相談です。 親知らずが横向きや斜めに生えている場合は、特に注意が必要です。 隣の第二大臼歯(その手前の歯)に圧力をかけてしまい、歯ぐきの骨が吸収されたり、見えないところで虫歯が進行していたりするケースを私たちも日々多く診ています。 また、奥に生えている親知らずはどうしても磨き残しが多くなりがちで、炎症(智歯周囲炎)を繰り返す要因にもなります。 「前にも腫れたことがある」「以前、痛くなったけど落ち着いた」——そういう方は、早めの抜歯を検討しておいた方が、将来のトラブルを防げるかもしれません。   逆に「残せる親知らず」もあるんです すべての親知らずを抜く必要があるかといえば、そんなことはありません。 まっすぐ生えていて、しっかり噛み合い、ブラッシングも問題なくできている場合は、定期的なチェックと清掃管理をしながら経過観察していくという選択肢もあります。 ただ、将来的に傾いたり、虫歯になったり、親知らずが悪さをすることもあるため、かかりつけの歯科医院で定期的に確認することが大切です。    矯正治療を控えている方は要注意 矯正治療をお考えの方にとって、親知らずは大きな影響を及ぼすことがあります。 例えば、せっかくきれいに並べた歯が親知らずの影響で後戻りしたり、奥歯の移動を邪魔したりすることも。 当院では、矯正治療を予定されている患者さまには、事前に親知らずの位置や状態をレントゲンやCTで確認したうえで、必要があれば抜歯をおすすめしています。 「矯正が終わったあとに後戻りしてしまった…」という事態を防ぐためにも、事前の判断がとても重要です。   抜歯に適したタイミングとは? 親知らずの抜歯は、20代のうちに行うのが理想的とされています。 理由はシンプルで、若いほど骨が柔らかく、治りが早いからです。 一方で、30代以降になると骨が硬くなり、抜歯に時間がかかったり、術後の腫れや痛みが強くなる傾向があります。 「親知らず、気にはなってるけどまだいいかな…」という方も、タイミングを逃さないことが大切です。   特に注意すべき「下の親知らず」 下の親知らずは、「下顎管(かがくかん)」という神経の通り道に近いことが多く、抜歯の際に慎重な判断が必要です。 もし親知らずの根が神経に接している場合、抜歯の方法や注意点が変わってきます。 当院では必要に応じてCT検査を行い、安全性をしっかり確認したうえで治療計画を立てています。 場合によっては、大学病院や口腔外科などの専門機関への紹介もご提案しています。   最後に——親知らずは“歯”というより“管理”の問題 親知らずは、「抜くべきか残すべきか」だけでは語れません。 大切なのは、その親知らずを**“将来的にどう管理していくか”**という視点です。 もし今、違和感がなくても「将来この歯が問題になるかも?」と気になったら、ぜひ一度ご相談ください。 天神オーラルケアクリニックでは、あなたの将来の口腔環境を一緒に見据えたご提案を大切にしています。 「なんとなく放置していた親知らず」も、相談したその日から守れる未来があるかもしれません。 私たちはその一歩を、丁寧にサポートします。

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    【第9回】根管治療を成功させるために、知っておいてほしいこと

    〜神経を残せないとき、歯を守る“最後の治療”〜 天神オーラルケアクリニック 院長 今里 こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。「神経を取る治療って、ちゃんと治るんですか?」「再発するって聞いたんですけど…」そんなふうに、不安を抱えて来院される方がたくさんいらっしゃいます。 根管治療(こんかんちりょう)は、歯の中にある神経が炎症を起こしたときに行う“歯を残すための最後の砦”のような治療です。とても大切な処置だからこそ、成功のカギを患者さんにも知っておいていただきたいのです。 成功のポイント① 虫歯の完全除去 治療の前提となるのが、虫歯に侵された部分をどこまでも正確に取り除くことです。もし感染源が残ったまま根の治療をしても、再感染のリスクは避けられません。 私は、目に見えない部分までしっかり確認できるように、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使って精密に削ることを心がけています。「ちゃんと見えるからこそ、確実に取り除ける」——その考えが治療の基盤です。 成功のポイント② 無菌的な処置 次に重要なのが、「無菌的に処置すること」。当院では、ラバーダムというゴム製のシートを使って唾液や細菌の侵入を防ぐ方法を徹底しています。 この工程を省略してしまうと、知らず知らずのうちに感染の原因が入り込み、数ヶ月〜数年後に再発してしまうこともあります。衛生管理は何より大切なんです。 治療後の“かぶせ物”も重要です 治療が終わったあとにかぶせる「クラウン(被せ物)」の精度も、治療の成功に大きく関わります。クラウンの隙間から細菌が入ってしまえば、せっかく無菌的に処置した根の中が再び感染することに。 だからこそ、最終補綴(クラウンの適合)まで責任をもって丁寧に仕上げるのが、私の治療方針です。「見えないところこそ、丁寧に」——それが、私のモットーでもあります。 最後に。未来の笑顔のために 根管治療は、「神経を取る」というと怖く聞こえるかもしれませんが、天然の歯をできる限り残すための大切な選択肢です。 その歯がこれからもあなたの食事や会話、そして笑顔を支えてくれるように。福岡・天神で歯の痛みや違和感にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの歯の未来を、いっしょに守っていきましょう。

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    【第8回】親知らずは抜くべき?

    〜福岡・天神での親知らずの抜歯をお考えの方へ〜 天神オーラルケアクリニック 院長 今里 「親知らずって、抜いた方がいいんですか?」これは、私が日々の診療の中で特によく聞かれるご相談のひとつです。 結論から言うと、親知らずは“すべて抜く必要がある”わけではありません。ただし、「抜かずに放置しておくことで問題が起こるリスクがある」ことも、しっかり知っておいてほしいのです。 福岡でも増えている、親知らずによるトラブル 親知らずは、前から8番目、一番奥に生える永久歯で、だいたい10代後半から20代にかけて顔を出します。しかし、すべての人がまっすぐきれいに生えるわけではありません。むしろ、横向きに生えたり、歯ぐきに埋もれたままだったりするケースがとても多いんです。 斜めに生えた親知らずは、隣の健康な歯を押してしまったり、歯みがきが届きにくくなって虫歯や歯周病の原因になることも。さらに、繰り返す炎症で腫れたり、口が開けづらくなったりすることもあります。 痛みがなくても、静かに進行することも… 「痛くないから大丈夫」「まだ腫れてないし」と思って放置してしまう方も多いのですが、実は症状がないまま進行しているケースもよくあるんです。 特に、親知らずの周囲の骨の中で静かに炎症が進んでいたり、手前の大切な歯がダメージを受けていたりすることもあります。福岡の当院でも、そういった状態で来院され、後悔される患者さんを何人も診てきました。 親知らずを残すという選択もあります すべての親知らずを抜歯するわけではありません。まっすぐきれいに生えていて、しっかり磨けていて、噛み合わせにも問題がなければ、そのまま残しておくこともできます。 将来的に、ブリッジの支えに使えたり、移植に活用できることもあります。だからこそ、「抜く・抜かない」の判断は、レントゲンなどの精密な診断と、口腔内の状況を総合的に見て行うことが大切です。 抜歯のタイミングも一緒に考えましょう 特に下の親知らずを抜いた後は、腫れやすい傾向があります。抜いた当日は落ち着いていても、2〜3日後に腫れのピークがくることが多いです。 大切な予定の前や旅行の直前などは避けたほうが安心かもしれませんね。 「いつ抜いたらいいのか」「抜かずに様子を見るべきか」——迷われている方は、どうぞお気軽にご相談ください。私たちは、“抜くかどうか”より、“あなたの大切な歯をどう守るか”を一緒に考えています。

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    【第7回】虫歯を防ぐには「何を食べるか」より「どう食べるか」

    こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 「甘いものは控えているのに、なぜか虫歯ができてしまう…」と不思議に思ったことはありませんか?   実は、虫歯の原因って“食べる内容”よりも“食べ方や飲み方の習慣”が関係していることが多いんです。 ■ ダラダラ食べが虫歯の原因に? お口の中は、何かを食べたり飲んだりすると酸性になって、歯が少しずつ溶ける状態になります。 でも、唾液の働きでだんだん中性に戻り、自然と修復されていくんです。 ところが、間食を何度もしたり、ダラダラ食べ続けたりすると、修復する時間が足りなくなってしまいます。 結果として、虫歯になりやすくなってしまうんですね。 ■ 甘い飲み物は“ちょっとずつ”が危ない ジュースや缶コーヒーなどを、少しずつ時間をかけて飲んでいると、ずっとお口の中が酸性のままになってしまいます。 虫歯菌にとっては居心地のいい環境になってしまうんです。 ですので、甘い飲み物はできれば「一気に飲んで終わらせる」。 飲んだあとに水でゆすぐだけでも、かなり予防になりますよ。 ■ 習慣を少し見直すだけで虫歯予防に 「甘いものをやめなきゃ…」と思わなくても大丈夫です。 大切なのは、“いつ・どれくらい・どうやって”食べるかを意識すること。 ちょっとした工夫で、虫歯のリスクはぐっと減らすことができます。   当院では、こうした日常習慣のアドバイスも大切にしています。 「気をつけていたのに虫歯ができてしまった…」と後悔しないためにも、ぜひ定期的なチェックと予防を心がけていきましょう。

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    【第6回】最新機器で「安心できる歯科治療」を目指して

    こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。 突然ですが、皆さんは「歯医者さんってちょっと怖いな」「何をされるか分からなくて不安」と思ったことはありませんか? 実は、私自身も子どもの頃は歯医者が少し苦手でした。だからこそ、当院では「見える安心」と「納得できる説明」をとても大切にしています。 そのために、当院ではさまざまな最新機器を取り入れて、できるだけ不安のない治療を心がけています。 ■ 歯科用CTで“見えない部分”までしっかり把握 レントゲンでは分かりにくい歯の根や骨の状態も、歯科用CTなら3Dで立体的に見られます。 たとえば、インプラント治療や親知らずの抜歯、根の病気の診断などにとても役立つ機器です。 「どこまで治療が必要なのか」「安全にできるか」がしっかりわかると、安心ですよね。 ■ マイクロスコープで細かな部分も見逃さない 治療中、「本当にちゃんと見えているのかな?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。 当院では**マイクロスコープ(顕微鏡)**を使って、肉眼では見えない細かい部分まで確認しながら治療を行います。 根っこの治療(根管治療)などではとても重要で、再発のリスクもグッと減らせるんですよ。 ■ 型取りも“楽に・きれいに”できる時代です 「型取りが苦手」「あの粘土みたいなのがイヤで…」という声もよく聞きます。 そこで活躍するのが口腔内スキャナー。 お口の中をカメラでスキャンするだけで、わずか数分で高精度なデータが取れるんです。違和感のない仕上がりにもつながりますし、時間も短縮できます。 私たちは、こうした設備を使って「ただ治すだけでなく、安心して通える歯科医院」を目指しています。 「説明が分かりやすかった」「自分の状態がしっかり見えて安心した」——そんなふうに思ってもらえたら、とても嬉しいです。 治療に不安がある方も、ぜひ一度ご相談くださいね。

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    【第5回】味覚とお口の健康 〜知られざる関係性〜

    五感と歯科医療のつながり こんにちは、今里歯科クリニック院長の今里です。前回までは、私の歯科医師としての歩みや患者さまとのコミュニケーション、最新の歯科設備についてお話ししてきました。第5回となる今回は、少し視点を変えて「味覚とお口の健康」という身近でありながら、あまり知られていない関係性についてお伝えします。 実は私、学生時代から「食」に関心が高く、患者さまのお口の健康だけでなく、「美味しく食事を楽しめる人生」をサポートしたいと思ってきました。父の診療室で見た「入れ歯で久しぶりに美味しく食事ができた」という患者さまの喜びの表情は、今でも私の原点となっています。 機内食で気づく「味覚の不思議」 皆さんは飛行機で食事をした時、こんな経験はありませんか? 「なんとなく味が薄く感じる」 「機内食って美味しくないな…」 実はこれ、単なる気のせいではなく、私たちの味覚と嗅覚、そして環境による科学的な変化なのです。これを知ったとき、私は「味わう」という行為が単に舌だけの働きではなく、いかに複雑なメカニズムで成り立っているかに改めて感銘を受けました。 味覚と嗅覚は「おいしさ」のパートナー 私たち歯科医師は、虫歯や歯周病の治療だけでなく、「食べる喜び」を守る専門家でもあります。その「食べる喜び」を支える味覚のメカニズムは実に興味深いものです。 私たちが「味」を感じるとき、実は舌の味蕾(みらい)だけでなく、鼻から感じる「嗅覚」も大きな役割を果たしています。食べ物の香りが鼻を通って脳に届くことで、はじめて「おいしさ」として統合されるのです。風邪で鼻がつまると味がわからなくなる経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。 診療室でも、「最近、味がよくわからない」というご相談を受けることがあります。そんな時は、お口の中の状態だけでなく、鼻や全身の健康状態もお伺いするようにしています。なぜなら、味覚の変化は時に全身疾患のサインであることもあるからです。 飛行機と味覚の意外な関係 飛行機の機内は地上よりも気圧が低く、湿度も10〜20%と非常に乾燥しています。この環境では、舌や鼻の粘膜が乾き、においや味を感じにくくなるのです。 特に塩味や甘味は感覚が鈍くなりやすく、機内食が物足りなく感じるのはこのためです。一方で「うま味」は比較的感じやすいため、トマトジュースや和風の煮物が機内で人気なのも科学的に納得できます。 航空会社では、こうした環境に合わせて地上よりも濃い味付けの機内食を提供しているそうです。これは歯科医として興味深い事例です。環境によって味覚が変わるならば、お口の中の環境も同様に味の感じ方に影響していると考えられるからです。 患者さまとの思い出 – 味覚を取り戻した喜び 以前、70代の男性患者さまで、長年の歯周病で多くの歯を失い、総入れ歯を使用されている方がいらっしゃいました。「何を食べても同じ味がする」と嘆いておられましたが、詳しくお話を伺うと、入れ歯の適合が悪く、上あごの感覚を司る部分が常に圧迫されていたことがわかりました。 新しい入れ歯を作製し、上あごの圧迫を改善したところ、「久しぶりに妻の料理の味がわかった」と喜びの声をいただきました。このエピソードは、お口の健康と味覚の関係、そして「食べる喜び」がいかに人生の質に影響するかを教えてくれました。 お口の乾燥は味覚と健康の敵 乾燥した環境では唾液の分泌が減り、味覚が鈍るだけでなく、お口の健康にも様々な影響が出ます。唾液には消化を助け、細菌から守り、歯を再石灰化する働きがあるからです。 飛行機での経験は、実は日常生活でも起こりうることです。特に高齢の方や薬の副作用でお口が乾燥しやすい方は、味覚の変化を感じるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。 当院では、定期検診の際に唾液の量や質もチェックし、必要に応じて保湿ケアのアドバイスをしています。小さなことですが、こうした気配りが患者さまの「美味しく食べる喜び」を守ることにつながると信じています。 日常生活での小さな工夫 1.飛行機の例から学べることは、日常生活でも活かせます。 2.こまめな水分補給で口腔内を潤す 3.唾液の分泌を促すガムを活用する(もちろん、キシリトール入りがおすすめです) 4.アルコールや刺激物の摂りすぎに注意する 定期的な口腔ケアで健康な環境を維持する これらの習慣は、味覚を守るだけでなく、お口全体の健康維持にも役立ちます。「治療より予防」をモットーとする私としては、こうした日常の小さな習慣こそが、長期的な健康を支えると考えています。 おわりに – 「美味しい」を守る歯科医療 父から受け継いだ「患者さまに喜んでもらえる治療」という理念は、私の中で「おいしく食べる喜びを守る」という形で今も生き続けています。治療技術も大切ですが、日々の生活の中で患者さまが「美味しい」と感じる瞬間を増やすお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。 当院では、旅行前のお口のチェックや乾燥対策、味覚の変化に関するご相談も承っています。些細なことでも、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。患者さまの「おいしく食べる喜び」を守ることも、私たちの大切な使命なのです。 次回は、「保険診療と自費診療の違い」について、わかりやすくご説明します。治療費の不安を解消し、納得して治療を受けていただくための情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに。

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