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【第14回】歯周病は“お口の病気”だけじゃない

〜体の健康を守るカギは「歯ぐき」にあります〜
天神オーラルケアクリニック 院長 今里

こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。
「歯ぐきが腫れる」「歯磨きのときに血が出る」——そんな症状を、つい“よくあること”と見過ごしていませんか?
実はその小さなサイン、体全体の健康に関わる重要なサインかもしれません。

歯周病は全身の健康を映す“鏡”

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌のかたまり)が原因で起こる慢性的な炎症です。
進行すると歯を支える骨が溶け、最悪の場合は歯を失ってしまいます。
でも、怖いのはそれだけではありません。

歯周病の炎症によって生じる細菌や炎症物質が血流に乗って全身に広がり、
糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・誤嚥性肺炎・認知症など、
さまざまな病気に関係していることが近年の研究で明らかになっています。

まさに、お口の健康は全身の健康を映す“バロメーター”なのです。

特に注意したいのが「糖尿病」との関係

歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を与え合う関係にあります。
糖尿病の方は免疫力が下がりやすく、感染症にかかりやすいため、歯周病が悪化しやすい傾向があります。
一方で、歯周病による炎症が血糖コントロールを乱し、糖尿病の症状をさらに悪化させてしまうこともあります。

つまり、「歯周病を治すことが、糖尿病の改善につながる」ということです。
実際、歯周病治療を行うことで血糖値が安定するケースも多く報告されています。

心臓や脳、そして“認知症”にも関係

歯周病菌は血管内に入り込み、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めることが分かっています。
さらに、歯ぐきから出る炎症性物質が脳に悪影響を与え、認知症の発症や進行に関与している可能性も指摘されています。

「歯ぐきの炎症くらい…」と思っていたものが、実は体の深部で起きる病気の引き金になっている。
それが歯周病の怖いところなのです。

歯ぐきを守ることは、未来の自分を守ること

歯周病を防ぐには、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両立が大切です。

毎日の歯磨きでは、歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシを活用する

定期的に歯科医院で歯石除去やクリーニング、歯ぐきのチェックを受ける

この習慣を続けることで、歯だけでなく全身の健康を守ることができるのです。

最後に——お口から始める健康習慣を

「最近、歯ぐきが下がってきた気がする」「歯磨きで血が出る」と感じたら、
それは、体が出している小さなSOSかもしれません。

歯周病は静かに進行する病気ですが、早く気づいて対処すれば十分に防ぐことができます。
天神オーラルケアクリニックでは、歯周病の早期発見と全身の健康管理を両立するケアを行っています。

お口の中を整えることは、全身の健康を整えること。
今日から、あなたの“健康の入口”を一緒に守っていきましょう。

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