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【第12回】50歳からの「のどの違和感」はオーラルフレイルのサインかもしれません

天神オーラルケアクリニック 院長 今里

こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。
「最近、食事中にむせることが増えた」「水を飲んだときに咳き込む」「のどにつかえるような感覚がある」——50歳を過ぎたあたりから、このようなちょっとした違和感を覚える方が増えてきます。

実はこれらは、加齢によってお口やのどの筋肉が少しずつ衰える「オーラルフレイル(口腔の虚弱)」のサインかもしれません。

 

オーラルフレイルと誤嚥性肺炎のリスク

オーラルフレイルが進むと、飲み込む力(嚥下機能)」が低下し、食べ物や飲み物が誤って気管に入る「誤嚥」が起こりやすくなります。
若い頃は咳き込んで吐き出せても、高齢になると反射が鈍くなり、気づかないうちに誤嚥を繰り返すこともあります。

その結果、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まり、健康寿命を大きく縮めてしまうことがあるのです。誤嚥性肺炎は高齢者の入院や死亡原因の上位に挙げられる重大な病気でもあります。

 

予防のカギは「鍛えること」と「清潔に保つこと」

では、どうすればオーラルフレイルを防げるのでしょうか。
ポイントは、「口や舌、のどの筋肉を鍛えること」と「口の中を清潔に保つこと」です。

  • 「パ・タ・カ・ラ」と繰り返し発音する体操や、
  • 大きく口を動かす「あいうべ体操」

こうした簡単なトレーニングは、噛む・飲み込む・話すための筋肉を効率よく鍛え、誤嚥を防ぐ効果が期待できます。

さらに、歯磨き・舌の清掃・入れ歯のケアなどの口腔ケアを徹底し、定期的に歯科医院でチェックを受けることも欠かせません。口の中に細菌が多い状態で誤嚥が起きると、肺炎のリスクが一層高まるからです。

 

「年齢のせいだから」と諦めないでください

「むせやすいのは仕方ない」と思ってしまう方もいらっしゃいますが、実はその小さなサインを見逃さないことこそが、健康寿命を延ばす第一歩です。

私自身、診療の現場で「もっと早く気づいて予防できていたら…」と感じることが多々あります。
だからこそ、50代からのちょっとした違和感のうちに相談することがとても大切だと思っています。

 

最後に——未来の元気を守るために

食べることは人生の大きな楽しみですし、会話は人とのつながりを豊かにしてくれます。
その喜びをいつまでも続けられるように、ぜひ「オーラルフレイル」への理解と予防を始めていただきたいと思います。

天神オーラルケアクリニックでは、オーラルフレイルのチェックやトレーニング指導も行っています
「最近、のどが気になる」「食事中にむせやすい」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
一緒に、未来の健康と笑顔を守っていきましょう。

 

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患者様に耳を傾け、誠実に対応致します。

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