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【第10回】親知らず、抜くべき?抜かないべき?

「今は気にならないけど…」という方にこそ知ってほしい判断ポイント

天神オーラルケアクリニック 院長 今里

こんにちは。天神オーラルケアクリニックの今里です。
前回のコラム「親知らずは抜くべき?」では、親知らずを抜くかどうかの判断には“今の状態”だけでなく、“将来どうなるか”という視点がとても大切だというお話をしました。

今回は、もう少し深く踏み込んで、親知らずのリスクや、抜歯を検討すべきタイミングについてご紹介します。

「抜いたほうがいい親知らず」には共通のサインがある

歯科医院での診療中に多いのが、「親知らずがなんとなく気になる」「腫れたことがあるけど今は大丈夫」といったご相談です。

親知らずが横向きや斜めに生えている場合は、特に注意が必要です。
隣の第二大臼歯(その手前の歯)に圧力をかけてしまい、歯ぐきの骨が吸収されたり、見えないところで虫歯が進行していたりするケースを私たちも日々多く診ています。

また、奥に生えている親知らずはどうしても磨き残しが多くなりがちで、炎症(智歯周囲炎)を繰り返す要因にもなります。
「前にも腫れたことがある」「以前、痛くなったけど落ち着いた」——そういう方は、早めの抜歯を検討しておいた方が、将来のトラブルを防げるかもしれません。

 

逆に「残せる親知らず」もあるんです

すべての親知らずを抜く必要があるかといえば、そんなことはありません。
まっすぐ生えていて、しっかり噛み合い、ブラッシングも問題なくできている場合は、定期的なチェックと清掃管理をしながら経過観察していくという選択肢もあります。

ただ、将来的に傾いたり、虫歯になったり、親知らずが悪さをすることもあるため、かかりつけの歯科医院で定期的に確認することが大切です。

 

 矯正治療を控えている方は要注意

矯正治療をお考えの方にとって、親知らずは大きな影響を及ぼすことがあります。
例えば、せっかくきれいに並べた歯が親知らずの影響で後戻りしたり、奥歯の移動を邪魔したりすることも。

当院では、矯正治療を予定されている患者さまには、事前に親知らずの位置や状態をレントゲンやCTで確認したうえで、必要があれば抜歯をおすすめしています。
「矯正が終わったあとに後戻りしてしまった…」という事態を防ぐためにも、事前の判断がとても重要です。

 

抜歯に適したタイミングとは?

親知らずの抜歯は、20代のうちに行うのが理想的とされています。
理由はシンプルで、若いほど骨が柔らかく、治りが早いからです。

一方で、30代以降になると骨が硬くなり、抜歯に時間がかかったり、術後の腫れや痛みが強くなる傾向があります。
「親知らず、気にはなってるけどまだいいかな…」という方も、タイミングを逃さないことが大切です。

 

特に注意すべき「下の親知らず」

下の親知らずは、「下顎管(かがくかん)」という神経の通り道に近いことが多く、抜歯の際に慎重な判断が必要です。
もし親知らずの根が神経に接している場合、抜歯の方法や注意点が変わってきます。

当院では必要に応じてCT検査を行い、安全性をしっかり確認したうえで治療計画を立てています。
場合によっては、大学病院や口腔外科などの専門機関への紹介もご提案しています。

 

最後に——親知らずは“歯”というより“管理”の問題

親知らずは、「抜くべきか残すべきか」だけでは語れません。
大切なのは、その親知らずを**“将来的にどう管理していくか”**という視点です。

もし今、違和感がなくても「将来この歯が問題になるかも?」と気になったら、ぜひ一度ご相談ください。
天神オーラルケアクリニックでは、あなたの将来の口腔環境を一緒に見据えたご提案を大切にしています。

「なんとなく放置していた親知らず」も、相談したその日から守れる未来があるかもしれません。
私たちはその一歩を、丁寧にサポートします。

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