治療の前に、まずは”お話”から こんにちは、今里歯科クリニック院長の今里です。前回は私の歯科医師としての歩みについてお話ししました。今回は、私が日々の診療で最も大切にしている「患者さまとのコミュニケーション」についてお伝えします。 不安を和らげる、信頼の第一歩 「どんな治療をされるんだろう…」「痛くないかな…」 初めて来院される多くの患者さまは、こうした不安を胸に秘めていらっしゃいます。私の父から受け継いだ診療哲学の中でも、この患者さまの不安に寄り添うことが最も重要だと考えています。 歯科医院の診療チェアに座ると、どんなに勇敢な方でも少し緊張するものです。だからこそ私たちは、治療を始める前のカウンセリングを何よりも大切にしています。診療室で白衣を着た私たちが話すひとつひとつの言葉が、患者さまの心に届くよう心がけています。 患者さまの声に、真摯に耳を傾ける 当院では、初診時にまず患者さまのお話に耳を傾けることから始めます。 「いつから気になっているのか」 「何が不安なのか」 「どのような治療を希望されているのか」 こうした対話を通じて、患者さまご自身も気づいていなかった本当の悩みが見えてくることがあります。治療の選択肢が広がることもあれば、逆に本当に必要な治療が明確になることもあるのです。 私は勤務医時代に、「一本の歯だけを診ていても患者様を良い方向へ導くことはできない」と学びました。同様に、「患者さまの言葉だけを聞いていても、本当の悩みに応えることはできない」と考えています。言葉の奥にある思いを読み取り、情報を整理するお手伝いをすることが、真のカウンセリングだと信じています。 事例:恐怖心を乗り越えた30代女性の患者さま ある30代の女性患者さまは、「歯の黄ばみが気になる」という主訴で来院されました。通常であれば、ホワイトニングや審美治療のご提案で終わるかもしれません。しかし、丁寧にカウンセリングを行う中で、過去の歯科治療での恐怖体験が不安の根底にあることがわかりました。 実は「治療が怖い」という気持ちが、「せめて見た目だけでも」という思いにつながっていたのです。私たちはそのお気持ちに寄り添い、まずは治療の流れを実際の症例写真や治療中の映像をモニターで一緒に見ながらご説明しました。 「こんな風に少しずつ進めていきますよ」 「ここで痛みを感じたらすぐに教えてくださいね」 「いつでも休憩できますからご安心ください」 内容をしっかり理解いただいた上で、無理のないペースで治療をスタート。現在は定期メンテナンスにも安心して通院いただいています。そして何より嬉しいことに、「歯医者が怖くなくなりました」と笑顔で話してくださるようになりました。 「見える説明」で不安を解消 当院では、インフォームド・コンセント(説明と同意)を徹底しています。これは単に治療内容を説明して同意書にサインをいただくという形式的なものではありません。 口腔内カメラによるリアルタイム映像やレントゲン画像、過去の治療例をお見せしながら、「目で見て分かる説明」を行うことで、言葉だけでは伝わりにくい不安や疑問をしっかり解消しています。 「何をされるか分からない」ことが不安の大きな原因だと考えているからこそ、私たちは「患者さまとの対話」と「見える説明」を何よりも大切にしています。 私たちが目指す歯科医療の姿 前回のコラムでお伝えした通り、私は「治療して治す」ことよりも「病気にならない口腔環境づくり」が歯科医師の本当の役割だと考えています。そして、その土台となるのが患者さまとの信頼関係です。 スタッフ一同、毎朝のミーティングでも「患者さまの気持ちに寄り添う」ことを確認し合っています。受付から診療、会計まで、クリニック全体で温かいコミュニケーションを心がけています。 だからこそ、当院で働くスタッフには「技術」だけでなく「心」も重視してほしいと伝えています。患者さまのわずかな表情の変化や言葉に敏感になり、常に気持ちに寄り添える歯科医療者を目指しています。 まずは、あなたのお話を聞かせてください 歯科治療は、信頼関係からはじまります。どんな些細なことでも、まずはお気軽にご相談ください。あなたのお口の健康だけでなく、心の不安も一緒に解消できるよう、私たちはしっかりとお話を聞く準備ができています。 次回のコラムでは、当院が導入している最新の歯科医療技術や設備についてご紹介します。技術革新が、どのように患者さまの治療体験を快適にし、治療の質を高めているのかをお伝えしていきます。 どうぞお楽しみに。
MORE父の背中が導いた、歯科医への道 私が歯科医を志したきっかけは、父の診療室で日々繰り広げられる小さな感動の数々でした。今でも鮮明に覚えているのは、ある高齢の患者様の表情の変化です。「今までの入れ歯では噛めなかったのに、先生が作ってくれた入れ歯で久しぶりに美味しく食事ができました」—その喜びに満ちた声と笑顔が、幼い私の心に強烈なインパクトを残しました。 父は常々「知識と技術を活かして行った治療で人を喜ばせることができる。これほどやりがいのある仕事はない」と語っていました。その言葉が、私の進路を決定づけたと言っても過言ではありません。こうして私は、父の背中を追いかけるように歯科医師への道を歩み始めました。 教科書では学べなかった、臨床の現実 歯科大学の学生時代は、卒業試験や国家試験に向けた学術的な知識の詰め込みに必死でした。しかし、実際に歯科医師として現場に立った時、教科書の知識と臨床現場での実践には大きな隔たりがあることを痛感しました。 勤務医時代、尊敬する院長から「一度削ってしまった歯は二度と元には戻らない。正確に、そして患者さんに負担なく治療できるかどうかは、歯科医師の知識と技術にかかっている」という重要な教えを受けました。 その言葉を胸に、毎日診療後も模型と向き合う日々が始まりました。模型を削っては院長に見てもらい、「なぜこの形態が理想的なのか」「どうすれば精密に削れるのか」を教科書と格闘しながら学びました。この地道な反復練習が、現在の私の技術の礎となっています。 一本の歯を診るのではなく、患者様全体を診る さらに院長から学んだ重要な教えは、診断における「全体観」の大切さでした。 「一本の歯だけを診ていても、患者様を良い方向へ導くことはできない。同じ歯でも一つ一つがオリジナルであり、隣接する歯との関係、全体の歯並び、噛み合わせのパターン、周囲の歯肉や筋肉の状態—これらすべての要素を総合的に判断してこそ、精度の高い診断と治療計画が可能になる」 この教えに従い、患者様の資料と真摯に向き合い、何度も治療計画を練り直し、患者様と一緒に最適な治療の道を探る診療スタイルを確立していきました。 治すよりも、病気にならない口腔環境づくりを 勤務医として数年が経った頃のことです。自分が治療した歯が再び虫歯になったと来院された患者様がいました。その方は人気美容師で、開店から閉店まで予約でびっしりの状態。まとまった食事の時間が取れず、合間にチョコレートを食べることが習慣になっていたのです。 この経験から、治療の技術だけでなく、患者様の生活環境や食習慣、セルフケアの方法、そして定期的なメンテナンスの重要性をしっかりと理解し実践していただくことの大切さを学びました。 「治療して治す」ことよりも「病気にならない口腔環境づくり」—これこそが私たち歯科医師の果たすべき本当の役割なのではないでしょうか。 これからも続く、学びと挑戦の日々 歯科医師としての道は、まだまだ学びと挑戦の連続です。日々進化する治療技術や材料、研究結果を常にアップデートしながら、患者様一人ひとりに最適な医療を提供していきたいと思っています。 そして何より、「どうしたら健康でいられるか」「どうしたら病気にならないか」という予防の知識をこれからも患者様にお伝えし続けることで、地域の皆様の口腔健康に 貢献していきたいと考えています。
MOREこんにちは、天神オーラルケアクリニック院長の今里です。前回は私が歯科医師を志したきっかけと当院の理念についてお話ししました。今回は私の歯科医師としての歩みと、患者さまから学んだ大切なことについてお伝えしたいと思います。 歯科医師としての学びと挫折 日本歯科大学を卒業し、歯科医師としての第一歩を踏み出したとき、私は「痛みを取り除くこと」が最も重要な仕事だと考えていました。確かにそれは間違いではありませんが、歯科医師としての経験を重ねるうちに、口腔の健康が人生の質にいかに深く関わっているかを実感するようになりました。 成富歯科医院での勤務時代、ある高齢の患者さまとの出会いが私の歯科医師としての視点を大きく変えました。その方は、長年の歯の問題で柔らかいものしか食べられず、「美味しいものを食べる喜び」を失っていました。適切な治療と義歯の調整により、再び固いものを噛めるようになったとき、その方の喜びの表情は今でも鮮明に覚えています。 「先生、久しぶりにりんごを丸かじりできましたよ」 その言葉は、私にとって歯科医師冥利に尽きる瞬間でした。 「美味しい」を支える歯ごたえの感覚 私たちが食事を「美味しい」と感じるとき、実は味覚だけでなく「歯ごたえ」や「食感」も大きな要素となっています。宇宙飛行士の食事も、最初はペースト状のものでしたが、現在では食感を楽しめる形のあるものに変わっています。これは、歯ごたえのない食事では「食べた気がしない」という人間の本能があるからでしょう。 歯ざわりや歯ごたえという感覚は、どのように感じているのでしょうか?それは主に二つの要素から成り立っています。 1. 歯の感覚:歯の根の周りをおおっている歯根膜の圧力センサーが、食べ物が歯に当たった感覚を知覚します。 2. 咀嚼筋の感覚:咀嚼筋の内部には「筋紡錘」という刺激を感知する組織があり、噛んだときの力を感知します。 これらの情報が総合的に脳で判断され、私たちは「シャキシャキ」「ポリポリ」「パリパリ」など、食材それぞれの特徴的な食感を認識し、美味しさを感じているのです。 患者さまから学んだこと 上田歯科での勤務時代、ある中年の男性患者さまが印象に残っています。その方は歯周病が進行しており、多くの歯がぐらついていました。治療の必要性を説明すると、「歯なんて年をとれば抜けるもの。それより仕事が忙しい」と言われました。 しかし私は諦めず、食事の喜びや会話の楽しさ、そして健康と歯の関係について、時間をかけてお話ししました。特に「歯ごたえ」の大切さについて、科学的な観点からお伝えすると、徐々に治療に前向きになられました。 結果的に、その方の歯を多く残すことができ、治療終了後に「食事がこんなに楽しいものだったとは忘れていた」と言われたことは、歯科医師としての私の自信となりました。 挫折から学んだこと もちろん、歯科医師としての道のりにも挫折はありました。特に初期の頃は、技術が未熟で患者さまに余計な痛みを与えてしまったこともあります。また、説明不足から患者さまの期待と治療結果にギャップが生じ、信頼を失ったケースもありました。 これらの経験から、「技術の研鑽」と「丁寧な説明」の重要性を痛感し、現在の当院の理念にも反映されています。患者さまとの対話を大切にし、一人ひとりに合った最適な治療を提供することが、私の志となりました。 いつまでも美味しく食べるために 歯科医師としての経験から、私が皆さまにお伝えしたいのは、「自分の歯で噛める喜びを守ってほしい」ということです。仕方なく歯を失ったとしても、適切な治療で噛み合わせを整えることで、歯ごたえを感じることができます。 しかし、やはり自分の歯で噛めることが最も理想的です。日々の歯ブラシケアと定期的なメンテナンスで、いつまでも美味しく食べ物を味わえる日々を過ごしていただきたいと思います。 次回は、患者さまとのコミュニケーション・カウンセリング術についてお話しする予定です。天神オーラルケアクリニックでは、福岡市中央区の皆さまのお口の健康を守るため、これからも患者さま一人ひとりと向き合っていきます。 天神オーラルケアクリニック 院長 今里
MOREこんにちは、天神オーラルケアクリニック院長の今里です。このコラムを通じて、私たちの医院の理念や歯科医療についての考え方、そして日々の診療で大切にしていることをお伝えしていきたいと思います。 歯科医師を志したきっかけ 私が歯科医師を目指したのは、父の影響が大きいです。父も歯科医師で、幼い頃から父が患者様と一緒に治療を行う姿を間近で見てきました。患者様の笑顔や感謝の言葉を受け取る父の姿を見て、「これはとても良い仕事だ」と感じたことが原点です。 日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、成富歯科医院、上田歯科での勤務を経て、現在は天神オーラルケアクリニックの院長として、福岡市中央区で診療を行っています。日本顎咬合学会、ジャパンオーラルヘルス学会、臨床歯周病学会に所属し、常に最新の知見を取り入れられるよう研鑽を続けています。 当院が目指す医療——「根拠に基づいた医療」の提供 天神オーラルケアクリニックでは、EBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づいた医療)を重視しています。これは、現在利用可能な最も信頼できる情報を踏まえ、目の前の患者様にとって最善の治療を行うという考え方です。 私たちが特に大切にしているのは、次の4つの点です: 1. 長期的な口腔機能の維持 10年後、20年後も口腔機能を維持管理できるよう、必要な知識や技術、情報を提供しています。単に目の前の症状を治すだけでなく、長期的な視点で口腔環境全体を考えた治療計画を立てることを心がけています。 2. 原因の理解と解決策の共有 口腔内外のトラブル発生の原因をしっかりと把握し、患者様にも理解していただいた上で、解決策を一緒に考えていきます。患者様ご自身が原因を理解することで、より効果的な予防や治療が可能になると考えています。 3. 丁寧な説明の徹底 「どのような状態で、これからどのような治療が行われ、どうなるのか」という全体像を患者様に知っていただくため、説明を丁寧に行います。 患者様にとって、お口の中は自分では見えにくい部分です。だからこそ、現状の確認、原因の分析、治療法の選択について十分な説明を行ってから治療に入ることが重要だと考えています。 例えるなら、美容院でカットやカラーをしてもらう際、鏡を見ながら仕上がりをイメージして話し合ってから施術に入るようなものです。見えない部分を任せるためには、まず現状を知ることで安心感や信頼感が生まれます。 4. 痛みの少ない治療へのこだわり 私自身も実は痛みに弱い方なので、患者様の気持ちがよくわかります。治療中に痛みを感じると、その後ずっと「また痛くなるのでは」とドキドキしながら過ごすことになります。そのような経験から、できる限り痛みの少ない治療を心がけています。 患者様との対話を大切に 天神オーラルケアクリニックでは、患者様が気軽に様々なことを相談できるようなコミュニケーションの場を提供したいと考えています。「ちょっと気になる」「こんなことを聞いていいのかな」と思われることでも、どうぞお気軽にご相談ください。 私たちの思いを形にして患者様に提供できるよう、日々努力を重ねています。福岡市中央区の歯医者として、地域の皆様のお口の健康を守るパートナーとなれるよう、スタッフ一同心を込めて診療にあたっています。 今後このコラムでは、歯科治療や口腔ケアに関する様々な情報をお届けしていきます。皆様のお役に立てる情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 天神オーラルケアクリニック 院長 今里
MORE歯や歯の神経を残すための充填剤【MTAセメント】 歯科医師からすると、歯の神経を取り除いたり、抜歯しなければならない状態を回避したいと考えています。 それは、歯の神経を取り除くことによって、歯の強度が下がり、歯が割れてしまうリスクが高くなります。そうして、歯の寿命を短くすることにもつながってしまうため、出来る限り歯を残したいのです。 もちろん、歯を残すことも同じです。 天然歯にしか無い歯根膜と呼ばれる噛む力に対してセンサーやクッションのような役割をしてくれます。抜歯をして、インプラントや義歯、ブリッジにしてしまえば、その歯根膜はありませんので、天然歯よりも管理やメンテナンスが大変になります。 そこで歯の神経がまだ残せると判断した場合や、歯が残せると判断した場合に素晴らしい役目を果たしてくれるのが【MTAセメント】です。 歯や歯の神経を残すためには、なくてはならないセメントであると言えます。 MTAセメントはどのような治療で効果を発揮するのか? MTAセメントは虫歯治療において、以下のような効果を発揮します。 歯の神経を残す(保存する):歯髄保存療法 虫歯が象牙質にまで達し、神経に近くなる、または露髄といって歯の神経が露出してしまった場合に、適切な処置を行った後、MTAセメントによって封鎖する(歯髄保存療法といいます)を行うことによって、歯の神経を残すことができます。 歯の根の治療(根管治療):歯牙保存治療 歯の神経が保存できなかった場合は、感染してしまった神経を取り除きます。(抜髄治療といいます。) 神経を取り除いた後、根管内の感染(汚染)した部分をきれいに清掃し、 MTAセメントにて根管充填を行います。そうすることで、MTAの特徴である持続的な高い殺菌力、細菌を増殖させないような状態にできます。 もちろん、根管治療がきちんと行われていなければ、MTAセメントを使用しても意味がないので、大前提治療がきちんと行われている必要があります。 根管治療を詳しく 外科的歯内療法:歯の根の外科的処置 歯の上から治療を行うことで歯が割れてしまうなどのリスクが有るとき、または根尖病変と行って根の先に膿が溜まった状態の場合は、下から治療を行います。 つまり、歯ぐきを切開して、根っこの方から治療を行うということになります。この場合もMTAセメントが役に立ちます。理由としては親水性が高く、血液などの水分があってもきちんと硬化してくれるからです。 こんな治療にも使われます。 パーフォレーションリペア(根っこの穴を塞ぐ) アペキシフィケーション(根っこの先を封鎖する) MTAセメントの特徴 歯の神経を残したり、歯を残すのに役立つMTAセメント。多くの歯科医師が使用するその特徴をご説明します。 高い殺菌力 MTAセメントは従来のセメントとは違い、強アルカリ性です。 多くの細菌たちが死滅すると言われるph値よりも高いのが特徴です。 歯髄や根管内を持続的に殺菌してくれることで、歯の神経や歯の保存を可能にしてくれます。 密封性の高さ MTAセメントは固まりながら膨張するという性質を持っています。 そのため、治療した部分に緊密な封鎖をすることができます。 通常のセメントは硬化するときに縮んでしまうため、せっかく治療をしたのに隙間ができてしまい、再発の隙きを与えてしまいます。 生体親和性の高さ 生体親和性とは、体内に入れたときに【異物が入ってきたぞ】という反応を引き起こす程度のことを言います。その異物反応がなければないほど、生体親和性が高いといいます。 MTAセメントはその生体親和性が高いため、歯の穴埋めや根の先に詰めたりしても問題がありません。 親水性が高い 水分に対して高い親和性を持っているため、水分が多い口腔内において、とても優れた充填剤と言えます。 MTAセメントの費用 3万円 / 1歯 MTAを用いて、歯の神経を保存した症例 患者情報 14歳 女性 主訴 別の歯科医院で虫歯を指摘されたが放置してしまった 診断結果 C2〜C3の虫歯 治療内容 虫歯の除去及びMTAセメントによる歯髄保存治療 治療期間 処置自体は即日 経過観察を行い問題がなければ詰め物の処置を別途行う 治療におけるリスク 痛みが強く出た場合は神経をとる場合あり 費用 3万円 ※ クリックして拡大することができます。 BEFORE...
MORE自分でわかるほど、口臭が気になる 新型コロナウイルス感染症が蔓延してからマスクを着用することが当たり前になりました。 ところが、今まで気にしていなかった口臭がとても気になりだしたという患者さんが多くいらっしゃるようになったのは、マスクの着用が義務化されてからです。 「昨日は餃子を食べすぎてしまったからかな」 「昨日はお酒を飲みすぎたからかな?」 いつもはそれくらいに感じていたのが、マスク着用によって思った以上に口臭が気になる方が多いようです。 口臭は生理的なものから、病気を教えてくれるものもあります。 正しい口臭を知って、気になったら当院へご相談ください。 口臭の定義と病的口臭 「口、鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認度を超える悪臭」と定義されています。 更に、食事やお酒などの生理的な口臭は、厳密には口臭には含まれません。では口臭が最も多い原因はなんだと思いますか? 答えは、「歯周病、虫歯、舌苔」です。 (参照元:厚労省 e-ヘルスケアネット) 口臭の大部分(80%以上)は口腔内の気体由来と言われており、その内の90%は硫化水素とメチルメルカプタンという成分(揮発性硫黄化合物と言います)が臭いの元になっています。 病的口臭のサインとなる揮発性硫黄化合物 病的口臭はどのような臭いがするのか? 硫化水素:卵が腐った臭い=舌苔(舌や喉について白い汚れ) メチルメルカプタン:玉ねぎが腐ったような臭い=歯周病 この硫化水素よりもメチルメルカプタンのほうが、臭いのしきい値が6倍も高い(つまり6倍臭い)ということがわかっています。気になっている口臭を放置することが、歯周病や虫歯を進行させてしまう可能性が高くなるので注意が必要です。 このメチメルカプタンの臭いは、残念ながらマスクをしていても感じてしまうほど強い臭いです。 自分で口臭は自覚しづらい 初めて耳にする方もいらっしゃると思いますが、【順応反応】をご存知でしょうか? 同じ臭いをかぎ続けていると、臭い自体を感じなくなってしまうことです。最初に臭いがしたのに、慣れてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。 口臭は鼻の周囲で常時発生するため、順応反応によって自覚することができないため、口臭への不安を与える一方で、強い口臭を無自覚にさせてしまう可能性があります。 順応反応を起こさせない口臭のチェック方法 コップや臭いのついていない袋に息を吹き込む 手でコップに蓋をしたり、袋を閉じましょう 大きく深呼吸しましょう(とても重要です) 臭いを嗅いでみましょう デンタルフロスや歯間ブラシの臭いを嗅いでみるのも有効です 歯周病の口臭チェック方法(病的口臭を見分ける!) 起床するとお口がネバネバする 歯茎から出血する(優しく歯ブラシしていても) 歯が長くなった、歯茎が下がってきた気がする 歯に動揺がある(グラグラしている) 食事をかむことが困難である 歯茎が痛くて、歯磨きができない 自分は虫歯ができにくい体質だから歯医者には言っていない 口臭を感じた後に、これらをチェックしてみて、1つでも当てはまるものがあれば歯周病の可能性が非常に高いです。 病的口臭の治し方 検査・診断 まずは口腔内の検査を行いましょう。病的口臭か生理的な口臭であるかを見極めます。 歯周病の有無、虫歯治療後の詰め物や被せ物の下が二次虫歯になっていないかもチェックします。 二次虫歯になっていても、口臭を感じます。 歯科ドックを見る(精密検査) 歯周病の治療 歯科衛生士によるプロフェッショナル・クリーニング及びブラッシング指導によって患者さんがしっかりとプラークコントロールが出来るようにすることが治療の基本です。 それでも改善しない場合は、歯周外科治療によって改善を図ります。治癒が認められた場合、メンテナンスへ移行します。 歯周病の治療を見る 口臭の予防方法 定期検診(予防歯科) 歯科の定期検診はあなたのお口を病気から守ってくれるだけでなく、あなたの歯を出来る限り長く使い続けられるサポートになります。 長期的に起こりうる歯の問題を考慮したメンテナンス計画を立てることができますので、口臭予防の観点でも問題ありませんので、通っていただきたいと思います。 予防歯科を見る 歯磨きとデンタルフロス、歯間ブラシの徹底 口臭の基本的予防方法は、歯科衛生士にならった丁寧な歯磨きとデンタルフロスや歯間ブラシを使った清掃です。 病気の元は「細菌」です。口腔内を清掃し、清潔に保つことで口臭を予防することに繋がります。ぜひ、定期検診と共にブラッシングに取り組んでいただければと思います。
MOREフィステルとは? フィステル(サイナストラクト)とは、歯の根の周囲にできる膿の袋や膿の出口のことを言います。 フィステル(サイナストラクト)はニキビや水ぶくれのような見た目をしています。指で押すと膿が排出されることがあり、ニキビを潰すようなイメージに近いです。 また、膿が袋の許容量からあふれる程に溜まると、穴から膿が排出されることもあります。写真を見ていただくと、よりわかりやすいのではないでしょうか。 フィステル(サイナストラクトができる原因 フィステル(サイナストラクトの原因は様々です。 大きく分けると4つのパターンに分けられると考えられます。 原因1:感染根管(神経と歯の根が虫歯に感染している状態) 虫歯が進行すると、歯の神経を蝕み、最終的に歯の根にまで到達します。 その状態を感染根管と言いますが、感染根管を治療せずに放置することで歯の根の先に膿がたまり、膿の袋(フィステル)ができる場合があります。 虫歯の進行について詳しくはこちら 原因2:不十分な根管治療 根管治療は感染した歯の神経を除去(抜髄治療)したり、感染した根管を清掃、消毒する(根管治療)のことです。前提として、根管治療専門医がいるほど難易度の高い治療です。 その歯の根の治療が不十分だった場合、細菌がまた増えてしまい、結果的に歯の根に膿が溜まってしまい、膿の袋(フィステル / サイナストラクト)ができてしまう場合があります。 根管治療について詳しくはこちら 原因3:外傷 外傷の代表例を挙げるとすると、事故、転ぶ、ぶつけるなどがあります。 これらの外傷によって、歯の神経がダメになってしまうことがあります。 外傷によって神経が炎症を起こし、結果的に細菌感染した結果、歯の根に膿の袋(フィステル)ができてしまう場合があります。 原因4:歯根破折(歯が割れてしまう) 歯根破折は主に神経を除去した後の失活歯に起こりやすいのですが、その原因は咬合力(噛む力)が関係しています。 歯ぎしり・食いしばり・噛み締めなど歯が揺らされたり、強く噛み合ったりと持続的に強い力がかかり続けることで歯根が割れてしまうことがあります。 歯根が割れると、割れた部分から細菌の侵入を許し、結果的に膿の袋(フィステル / サイナストラクト)ができてしまうことがあります。 フィステルは放置しても大丈夫なのか? 結論から言うと、大丈夫ではありません。 抜歯になってしまう可能性があります。 フィステル(サイナストラクト)が放置されやすい問題点としては、膿の袋ができるのですが、一度排出されて消失し、結果的にまた膿が溜まって袋ができるという繰り返しになる点にあります。 フィステル(サイナストラクト)が消失したから治ったと勘違いし、放置をして、最終的に痛みが発生して来院されるという方は少なくありません。 フィステル(サイナストラクト)を放置すると周囲の歯にも悪影響がある? 膿が溜まるということは、炎症を起こしているとも言えるのですが、 歯の根の炎症が継続されると、歯根吸収(歯の根が溶かされる)周囲の顎の骨が溶かされたりして、根管治療だけで治癒させることが難しく、最悪の場合は抜歯になる可能性があります。 フィステル(サイナストラクト)の治療方法 フィステル(サイナストラクト)の治療は大きく分けて2つに分けられます。 それは根管治療(歯の根の治療)、外科的根管治療(外科的歯内療法)です。 それぞれについて簡単にご説明します。 根管治療・感染根管治療 歯の根の治療を行い、歯根の炎症を治めることで、フィステル(サイナストラクト)は消失します。大切なのは再感染させないことで、根管治療の基本的概念である無菌的環境を作り出すためにラバーダム防湿をして治療を行うことは必須だと言えます。 根管治療について詳しく見る 外科的根管治療(外科的歯内療法) 歯根端切除術歯茎を切開し、歯の根元側から治療を行います。 上からの根管治療で改善が見られない場合に行います。 意図的再植術一度歯を抜歯し、口腔外で処置をしたあと、歯を戻す治療です。 歯内療法専門医と連携した治療 当院では根管治療(歯内療法)の専門医である牛島歯科医院と連携を行い、クオリティの高い根管治療を行っています。 難症例でも専門と連携によって問題解決できるケースも多くあります。 提携クリニックの牛島歯科医院 フィステルを実際に治療した症例 患者情報 27歳 女性 主訴 前歯を綺麗にしたい 診断結果 前歯2番の慢性化膿性歯周炎 治療内容 根管治療(右側2番)、再根管治療(右側1番・左側1、2番)、補綴治療(左右の1、2番)...
MORE©Tenjin Oralcare Clinic ALL Rights Reserved.